布団のカビと日曜日の調布

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家に1人でいると本当になーんにも出来ない人間で、布団と一体化するのが得意です。そんな布団=自分の周りを、そろそろ暖かくなってきてダニは大移動し始めているだろうし、梅雨入り前にしてカビだってアップし始めてることだろう。同じ布団の構成要素として、自分はどっちかといえばカビ似の人間だ、なんて思いながら1日は過ぎていく。

まあそんな訳で、何かするためにはなるべく外にいる間にきっかけを作っておきたい。今日は日曜日。

図書館で何冊か本を借りて、外でアウトラインだけでも確認すればだいぶ違ってくる、いつも通り1ページも開かずに2週間後返却…なんてことにはならずに済むんじゃないかと思って午後3時頃、珈琲を飲みつつ1時間くらい居座れるお店を探していたんです。

が、何のイベントもあるわけでもないこの調布、よく行くカフェは軒並みウェイティング。駅前のふつうに美味しいラーメン屋には未だ外に並んでる人。こういう時は席数の多いファミレスがいい、と思うもついにはファミレスにさえ待ちが。

これはいったいどういうことなのか。

調布は江戸時代の甲州街道の宿場町と、大正時代に開通した京王線の駅でほぼ街の形はできていて、何もないところを戦後に大規模開発したタイプの街に比べると駅前がコンパクト。で、都区部から都下へ変わるところなので、23区に比べればのんびりした印象の街として語られることが多い。つまりコンパクトでのんびりした街…のはずが、実際は京王線のターミナル的な駅だし、映画館もできたしで、ギュギュッと人が集まってきてるのかもしれない。

こんな時、意外と吉祥寺みたいな大きな街の方がキャパシティが大きい分、人の流れに取り残されたエアポケットみたいな場所があるんじゃないか。

 

まあそもそもの原因は、家で何もできない自分にあるので、好況に沸き立つ調布に責任転嫁しても仕方がない。自分の小さな部屋の中が、あまりに私的空間すぎるのかもしれない。

実家ならリビングというそこそこ公的な空間がある。リビングでパンイチにはなれないし、カビのふりをして遊ぶこともできない。けど一人暮らし用の部屋だと、玄関開けたらいきなり私的空間。緩衝地帯がない。

これはどうにかしなきゃな、とか考えながらも、日曜日の調布には行くあてもなく、結局そのまま家へ帰ることに。

するとまた、自分の居場所へ帰っていくのです。f:id:Yamadamado:20180608162731j:plain