ゴールデンウィークは散歩しました!なんて地味な話を大っぴらにしていいのはこんな時ぐらいだと思うので、写真多めに振り返ってみたい。使用したカメラは富士フイルムX10とX-S1。
この坂は国分寺崖線の一角。整地されすぎていないため、ぐねぐね登ったり下ったりが楽しい。
崖の上に建っている家は凝ったものが多く、見応えがある。好きでこの場所を選んだんだろうなってことが伝わってくる。
人の家を撮るのは悪いなと思いつつ、大和棟を思わせる造りのお屋敷があって驚いた。大和棟とは奈良の古民家に多い二重屋根の造りのこと。相当なこだわりがうかがえる。
その脇は空き地になっていて見晴らしがよい。大和棟、奈良、東大寺と連想して、ここは武蔵野の二月堂だと思った。
植栽あふれる細い路地があると、反対方向でも進んでしまう。
ゼリーの崩れるような雰囲気のボケが好き。
チロリアンランプというブラジル原産の花。1年中花をつける常夏の植物。さすがに日本だと冬は枯れてしまう。日本の夏は春から秋まで。
アパートのお婆さんがせっせと世話をしていた。
中学生くらいの猫。野良と飼い猫の中間くらいの反応で、可愛がられてるんだろうな。
昔のカメラを使う時のコツは、シャープネスやノイズリダクションを出来る限りかけないこと。画素数が多いカメラは後処理で救えるけど、少ないカメラは弄れば弄るほど安っぽくなる。素の柔らかさを利用して懐かしい雰囲気へ寄せた方がいいと思う。
何度か通ったことのある公園だったが、遊具の奥の神社に気づく。
ほんの数メートルの差で空気が変わる。
木を避けるアプローチ。
明治13年からたたずむ狐。
こうして公園は覗かれている。
見晴らしスポットその2。下の道はS字を描くようにして、川の方へ繋がっている。
文鳥のつがいみたい。
一度坂を下って、
また登る。左の階段は公園へ、真ん中は小さな祠へ、右は民家へ。
使用禁止のテープをそこに巻いたらお洒落してるようにしか見えない。
快晴ならゴリラの頭越しに富士山が見えるんじゃないかと期待してる。
「どんぐり山」とはあまりにかけ離れた物々しさ。
大袈裟に用意してみたけど結局使われませんでした…みたいなほっこり話ではなく、ここでは実際に戦闘があり4人が亡くなっている。
川の方へ下る坂道。
川縁は緑のトンネル。
野川は国分寺駅の近くが源流。国分寺崖線からの湧水を集めて流れているため、都市河川にあるまじき透明度を誇っている。
新緑のシダ類。
X10はレンズの先1cmまで寄れるため、親指のささくれだって見逃さないのだ。
だらんと腕を水面に垂らしているとこが休日。
野川は所により密が発生していた。ビッグダディ的集団が何組か水遊びしていたが、彼らは家にいても密だろうから、自粛レベルは1人散歩している自分と変わらないのだろう。
人混みを避けるように、鳩も遠くの方でくつろいでいた。