あの肉の万世秋葉原本店がオススメする噂の料理「ダブルパコリタン」を食す

f:id:Yamadamado:20190804113344j:plain

肉の万世秋葉原本店に行ってきました

東京都民にはカツサンドでお馴染みの『肉の万世』。

そんな万世の総本店が秋葉原にあることも有名だろう。10階建てのビルが丸ごと万世のレストランなのだ。

f:id:Yamadamado:20190804110002j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105636j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105700j:plain
ここは肉のワンダーランド。ステーキも、しゃぶしゃぶも、すき焼きも、ハンバーグも、トンカツも、焼き肉も、ローストビーフも、鉄板焼きも、およそ肉に関する料理なら何でもそろっている。

f:id:Yamadamado:20190804105809j:plain

地下1階から10階まで、それぞれが別のレストランなのだ(8〜9階はオフィス)。1階入り口付近では屋台形式、最上階は高級鉄板焼店など、料理の提供スタイルにまで拘りがすごい。全階制覇を目指す人も多いのではないだろうか。

ただ、初めて訪れると何階で何を食べればいいか迷ってしまうだろう。無難にトンカツだろうか、ちょっと奮発してステーキか、しゃぶしゃぶもいい…。

実は、そんな優柔不断なあなたにひっそりとオススメされている料理がある。

それが「ダブルパコリタン」だ。

ダブルパコリタンと聞いて、どんな姿を想像するだろうか。これは並居る魅惑の肉料理の中から、あえてダブルパコリタンを選び、食した記録だ。

f:id:Yamadamado:20190804105543j:plain

万世ビルは誰の目にも明らかなので迷うことはないと思う。

f:id:Yamadamado:20190804105806j:plain

入り口のお祭り騒ぎにもう圧倒されるかもしれないが、中へ進もう。

f:id:Yamadamado:20190804105632j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105624j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105938j:plain

"いらっしゃいまんせい!"

自分も優柔不断なタイプだったので、まずは万能そうなファミレス形式の「肉の万世レストラン(3〜4階)」に行ってみた。

f:id:Yamadamado:20190804105830j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105607j:plain

ファミレスとしてはゆったりとした間隔の店内。席に座り、メニューを見る。

f:id:Yamadamado:20190804105550j:plain

ステーキや

f:id:Yamadamado:20190804105900j:plain

ハンバーグなどファミレスでお馴染みのメニューがそろっている

f:id:Yamadamado:20190804105947j:plain

もちろんカツサンドもある

何を食べようか、海老フライもつけようか…と迷っていると、後ろの方に見慣れぬ料理名がある。

f:id:Yamadamado:20190804105734j:plain

これがウワサのパコリタン!と言われるとなになに、と見てしまうのが

噂になっていたらしい。何だろうか。

パコリタン、排骨(パーコー)ナポリタンの略。排骨麺でもお馴染みのパーコーとは、豚バラ肉の唐揚げのこと。

ダブルパコリタンとは、ダブルパーコーナポリタンなのだ。「Light meal 軽食」というジャンル分けに戸惑ってしまう。

f:id:Yamadamado:20190804105916j:plain

牛「おすすめ!」

よく見ると、かわいらしい牛のイラストがおすすめしてくれている。パーコーは豚。牛が豚を食えと言っている。酷い奴だ!と思ったが、よく考えるとこれは必死の命乞いかもしれない。最初から豚か牛かの二択なのだ。この命乞いを無碍にすることはできないだろう。

決まった。

ウェイターのお兄さんを呼び、「ダブルパコリタンひとつ」と声に出して頼む。

f:id:Yamadamado:20190804105749j:plain

324円のドリンクはおかわり無料

ちょっと良いことをした気分で、アイスコーヒーを飲み一息つく。期待を胸にダブルパコリタンを待とう。

f:id:Yamadamado:20190804105709j:plain

圧倒的な見晴らしの良さ

実は、大変見晴らしのいい席に案内してもらっていた。窓際の席がおすすめだ。

f:id:Yamadamado:20190804105853j:plain

眼下には万世橋が。明治時代に作られた良い感じの橋だ。

店内に視線を戻すと、万世に来たことを実感させてくれるキャラクターが至る所にいる。

f:id:Yamadamado:20190804105628j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105931j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105911j:plain

守りたい、この笑顔

f:id:Yamadamado:20190804110007j:plain

万世のキャラには牛だけでなく、豚の家族もいるようだ。表面上は仲良さげに見えるが…

これを先に見つけていたら、ダブルパコリタンを頼めたかどうかわからない。

f:id:Yamadamado:20190804105938j:plain

もう一度入り口のポップを思い出すと、牛だけがナイフとフォークを持っていることに不穏な空気を感じてしまう

f:id:Yamadamado:20190804110026j:plain

醤油もソースもオリジナル。ディズニーランドのレストランにキッコーマンが置いてあったら嫌なのと同じ理由で、こういうのって大事だと思う

f:id:Yamadamado:20190804110021j:plain

料理人は食材に似てくるということか

f:id:Yamadamado:20190804105716j:plain

これらの万世グッズは1階のコンビニで購入可能

そうこうしているうちに、ジュージューと音を立ててやってきた。

f:id:Yamadamado:20190804105738j:plain
f:id:Yamadamado:20190804105941j:plain

圧倒的なボリューム感。これが噂のダブルパコリタンだ。

しかし、それだけではない。

f:id:Yamadamado:20190804105822j:plain

注意深い方ならメニューを見逃さなかったかもしれないが、デフォルトでライスと豚汁がついてくる。セットにありがちな小ライスじゃなくて、しっかり一人前。ダブル炭水化物なのだが、パーコーの存在感のおかげか、いわゆる「炭水化物をおかずに炭水化物を食べる」状態にギリギリ見えないところも素敵だ。

食べてみよう。

f:id:Yamadamado:20190804105656j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105813j:plain

パーコー、食べる前はトンカツと何が違うの?って感じだったが、全然別のジャンルだ。ザクザクした食感が魅力のトンカツと違い、衣が薄いパーコーの魅力は豚本来の弾力を感じられるところだろう。サクッ、モチッという食感。それゆえ、パーコーはトンカツよりも素材の甘みやうまみがダイレクトに感じられるようだ。肉の万世の自信の表れだろうか。

f:id:Yamadamado:20190804110017j:plain

ナポリタンは固めに茹でられていて、鉄板のおかげでおこげもついていい感じ。オーソドックスな味付けと含めて、分かっている感がすごい。

つまりダブルパコリタン、美味しい。

f:id:Yamadamado:20190804105706j:plain

ライスをどう楽しむかだが、こうすると「パーコー定食に付け合わせのスパゲティが大量だった」と捉えることもできる。捉え方ひとつで、付け合わせのスパゲッティがめっちゃ豪華!という喜びも味わえる。f:id:Yamadamado:20190804105908j:plain

そして豚汁が美味しい。まず、肉が美味しい。なんとか写真に写そうと頑張ったが、むしろ沈んでいく姿からその重みを想像して欲しい。

まあ豚肉が美味しいのは当たり前なのだが、それ以上にだしが美味しい。わからないが、おそらく煮干しか、昆布か、かつおか、いりこでとっているんじゃないか。豚汁でありながら、しっかりと何らかの魚介系の出汁が効いた滋味深い味だった。

f:id:Yamadamado:20190804105928j:plain

牛の命乞いもむなしく友人が頼んだハンバーグ。和牛の味がして美味しかった。

肉の万世レストラン、ここまでで大満足なのだが、それだけではない。もう一度外を眺めよう。

f:id:Yamadamado:20190804105709j:plain

この写真に3つの線路が写っていることがおわかりだろうか

f:id:Yamadamado:20190804105639j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105731j:plain

f:id:Yamadamado:20190804110043j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105825j:plain

ゴウンゴウン

電車好きにとっても素晴らしいスポットだと思う。3階の高さは、ちょうど高架と同じ目線なのだ。都心の列車はいいリズムで通り過ぎる。電車が特別好きでもない自分でも、飽きることなく眺めていた。

f:id:Yamadamado:20190804105712j:plain

完食

こうして、通り過ぎる電車や万世の愉快な仲間たちを楽しみつつ、ゆっくりとダブルパコリタンを完食した。満腹だ。

このパーコー、ナポリタン、ご飯、豚汁という組み合わせ。ビッグクラブの個人プレーに走りがちなスター集団にも思えたが、実際はバリエーション豊かな戦略がとれる素敵なチームだった。次はどの順番で食べようかというワクワク感が最後まで保たれていた。

f:id:Yamadamado:20190804105817j:plain

ごちそうさまでした

正直、食べる前はちょっと高いな…と思っていたが、食後はなんだか納得できる価格に感じる。ダブルパコリタンにはアトラクション性があるのだ。「食のテーマパーク」とは観光振興において安易に使われがちなキャッチフレーズだが、ここ万世秋葉原本店にこそ相応しいのではないか。

f:id:Yamadamado:20190804105620j:plain

f:id:Yamadamado:20190804105722j:plain

帰り際の推しの強さもテーマパーク感を高める。

f:id:Yamadamado:20190804110039j:plain

トイレにもいました。抜かりなし。

f:id:Yamadamado:20190804105559j:plain

そうして1階に降りると、万世グッズがおみやげとして並ぶコンビニがある。これまでの体験から、お土産を買わなきゃなと自然に思わせられてしまうのが怖い。子供の頃、ファミレスのレジで売ってるオモチャを前にした感覚だ。

f:id:Yamadamado:20190808141521j:plain

買いました

手を振って、また食べにきてね!と言ってくれているように感じる。また行くね。

 

万世を体験して、小さい頃親に連れて行ってもらったファミレスを思い出した。あれは、今と違い非日常的体験だったように思う。何が特別だったかはわからないけど、確かに非日常だった。

それが大人になると、子供の頃の非日常は日常へと変わっていくし、かわりに食における非日常の質も多様になる。「ジャケット着用の高級フレンチ」だったり「吉田類がいそうな下町の酒場」だったり「ガチのエスニック料理」だったり「ラーメン二郎」だったり。

しかし大人になった今、あの頃のおおらかなファミレス体験を再び味わいたいと思った時、意外に選択肢は少ないのではないだろうか。

万世でダブルパコリタンを食す。そんな選択肢のひとつにいかがでしょうか。

f:id:Yamadamado:20190808185355j:image