2018-01-01から1年間の記事一覧

4泊5日で17ずんだ。ずんだまみれの仙台旅行。

4泊5日で17の「ずんだ」を食べた話です。 ずんだ餅。 みずみずしい緑と、柔らかな白。 その誰をも傷つけぬ優しい見た目とは裏腹な、妙に爆発感のあるネーミング。 そこになんだか無視できぬものを感じていた。 これはあくまで自分の中のイメージだが、「ずんだ…

建築における「日本的なるもの」について

半年近くにわたり開催された森美術館15周年記念展「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」も終わって1ヶ月以上経ち、そろそろほとぼりも冷めてきたところなのでここに感想を書いておこうと思います。 (単に途中まで書いてほっぽってただけなのですが) で、…

クマと渋谷と出不精おとこ

外出に対する心理的ハードルの高い人と低い人がいる。高い人は本当に心待ちにしているものがある時しか外出しない。しかし、心待ちにしているものの中にも、実際に体験してみると期待通りのものと期待外れのものがある。 期待外れだったとき、期待の分だけ「…

最終日の上野、ミケランジェロ展

横浜のモネ展も上野のミケランジェロ展もいつのまにか最終日になっていて、自分は一体夏に何をしていたのかと思ったら、そういえば暑くて家の中でクーラーをつけていたという記憶だけが残っている。 そんなわけで最終日にやっとミケランジェロ展に行ってきま…

縄文展と藤田嗣治展を見に上野へ

東京国立博物館「縄文展」と東京都美術館「藤田嗣治展」を見に上野に行ってきました。 まずは昼を食べようと繁華街の方へ。一見でふらっと気になった店に入れればいいんだけど、いまいち勇気がないので有名な王城に。喫煙可の純喫茶は周りのお客さんの灰皿を見て…

リブート作『ロボコップ』(2014)はどこが「期待外れ」だったのか

おすぎ以来と称揚される映画評論家の宇多丸という人が、このリブートロボコップの監督ジョゼ・パジーリャを「エンターテイメント性との両立ができる超硬派社会派作家」で、「こんなロボコップにうってつけの人材います?っていう」「ロボコップの精神性をば…

京都のおおっぴらな町並み風景 3選

高台寺は名前の通りちょっとした高台の上にあって、振り返ると東山の町並みが広がっている。観光写真で使われているのを自分は見たことがなくて、京都には「坪庭の美学」的なものだけでなく、こういうおおっぴらな景色もあるんだな、と新鮮だった。 日本には中…

早稲田にある"書"の美術館、センチュリーミュージアムは仏像がすごい

早稲田にある書の美術館、センチュリーミュージアム。 「月曜日 やってる美術館 東京」みたく検索したらみつけたところ。 ネットでの検索結果もひっそりしてるし、1人で貸し切り状態だったけど、なかなかすごい美術館だった。 知らなきゃ絶対わからない小さな…

『おばけのバーバパパ』(1972年)

子供の頃好きだったバーバパパシリーズ。 その中で一番気に入ってて、今も読み返すのはやはり第一作目。 それ以後の作品がストーリーから考えて作ったように思えるのに対して、一作目は絵を、つまりこのバーバパパのいる世界を描きたくて、描いてたらこんな…

布団のカビと日曜日の調布

家に1人でいると本当になーんにも出来ない人間で、布団と一体化するのが得意です。そんな布団=自分の周りを、そろそろ暖かくなってきてダニは大移動し始めているだろうし、梅雨入り前にしてカビだってアップし始めてることだろう。同じ布団の構成要素として…

それなりウディ・アレン『マジック・イン・ムーンライト』

エマ・ストーンという女優さん、なんか知ってる顔だと思ったらララランドの人で、それはともかくこの映画ではインチキで気まぐれで思わせぶりで、超美人な上に超可愛い。美人と可愛いは意外と両立しないのに。この欲張りさんめ! そして今回の"ウディ・アレ…

NHKドキュ『長すぎた入院 精神医療・知られざる実態』

www.nhk.or.jp 福島の原発事故で精神科病院から避難、避難先で「入院の必要なし」と診断されて"たまたま"退院できた66歳の男性。なぜ自分が39年間も入院しなければいけなかったのかを探る。 このドキュメンタリーは冒頭からとても胸にくるものがあった。それは…

東京都写真美術館「光画と新興写真」、「清里コレクション展」

後世に影響を与えた写真の数々「『光画』と新興写真 モダニズムの日本」展 | NEWS | IMA ONLINE ぐるっとパスで無料だったので、訳もわからず見てきました。 パンフレットの説明によると、新興写真とは「絵画の真似するんじゃなくて、カメラ・レンズという機…

野川沿いを歩き、府中市美術館「リアル 最大の奇抜」へ

夏みたいに暑い連休の午後。 家を出てすぐ、こりゃミスったなと思いながらも野川沿いを歩き府中市美術館へ行きました。 野川は川べりを歩けるのがいいね! この日は快晴で、いつも以上に水が透明。鯉も日焼けしたくないのか茂みの下へゆっくりと逃れていく。…

国立新美術館「ビュールレコレクション展」

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション 印象派だけでなく、17世紀からモダンアートまで傑作揃いで西洋美術史をたどれる展覧会…とのことで行ってきた。 セザンヌの腕の長い青年の絵、視覚的な強さといえばいいのか、目を離せなくなるような引力があった。…

吉祥寺から武蔵野プレイスへ

午後は暇だったので、歩いて吉祥寺へ。 高架下のいぶきうどんでうどんを食べる。いぶきうどんは無料の揚げイリコによってクリスピー感を補充できるので天ぷらいらず。地獄みたいに揚げられたイリコは、たちまちゆるふわ化する天かすと違い軟口蓋をガンガン攻…

鶯谷にある書道博物館のお話

中国・唐代の仏像があるという話を聞きつけて、書道博物館に行ってきました。 書道博物館になぜ仏像があるかというと、銘文が漢字で書かれているから。納得だ。 鶯谷駅の5分のところ、上野駅から歩く。戦前の和風住宅っぽい寛永寺塔頭群を抜けていき、茶色い…

『夜は短し歩けよ乙女』

楽しかった。 星野源が魅力的で、特に最後のシーン。「それは…奇遇だな」からのとこが良かった。 ヒロインの人はうまい分、最後のシーンで感情がこもるにつれてよく訓練された感じがただようような。よく訓練された風邪の引き方。インタビューだと最初「ほん…